宇宙航空研究開発機構は27日、カーナビなどに利用されている衛星利用測位システム(GPS)の精度向上を目指し、
種子島宇宙センターから今月打ち上げた準天頂衛星「みちびき」が同日午前、予定通りの軌道に入ったと発表した。
基本的な機能を確認して来月19日には地球に向けて電波を発信。
12月ごろからは大学や企業など約40のグループが専用の受信機を使い、
高精度な位置情報を利用した児童の見守りサービスなど新しい技術の実証試験を始める予定。
また、将来のシステム開発のためにみちびきと米国のGPS衛星と両方の電波に対応する
受信機用チップの開発に国内外の計3社から協力要請があり、承諾したという。
みちびきは高度3万数千キロの楕円軌道を周回。
日本からオーストラリアにかけての上空で8の字を描き、日本上空は1日のうち約8時間飛行する。
http://www.47news.jp/CN/201009/CN2010092701000862.html (共同通信)