アメリカ政府は、これまでイスラエルが反対し、実現しなかったサウジアラビアへの戦闘機を含む
大規模な武器の売却を、近く議会に通告する見通しとなり、承認されれば日本円にして5兆円と
過去最大規模の武器売却になります。
アメリカの複数のメディアによりますと、アメリカ政府は、サウジアラビアに対して最大で600億ドル
(日本円しておよそ5兆円)の武器売却を計画しているということです。売却が予定されているのは、
▽F15戦闘機84機と
▽3種類のヘリコプターあわせて178機、
▽それに戦闘機などに搭載するミサイルなどです。
武器売却の計画は今週中にも議会に通告される見通しで、承認されれば、アメリカ政府による
ほかの国への武器の売却としては過去最大規模になります。サウジアラビアにとっては、今回の
武器の購入は、核開発計画を進めるイランに対する防衛が目的だとみられています。中東地域で
アメリカとの協力関係が強いサウジアラビアは、これまでもアメリカからの大規模な武器の購入を
求めてきましたが、イスラエルが地域の軍事バランスを崩すとして反対してきました。
しかし、イランの脅威が大きくなるなか、今回はサウジアラビアとイスラエルの思わくが一致した
ものとみられます。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20100914/k10013972681000.html