【北海道】地域に連綿と「大正宮神楽」 顕彰碑前で舞い奉納 帯広市[9/9]

このエントリーをはてなブックマークに追加
1依頼スレ64の523 ◆TvN8RkVODg @口中たん(091116)φ ★
帯広市内の大正神社(筒井洋二宮司)で64年の歴史がある「大正宮神楽」の顕彰碑が8日の秋季例祭で除幕され、
伝承する地元の小・中学生らが約2時間半に及ぶ11演目を奉納した。
戦後復興のため青少年育成の手段として3代前の故寒河江(さがえ)和郎宮司が伝え、
地域に幸せをもたらす神楽に育てた。これまでに3世代にわたる約200人が習い、礼儀と伝統を守る誇りを身に付けた。

寒河江宮司は戦後の混乱期に、小樽の住吉神社に伝わる「太々(だいだい)神楽」を大正の子供たちに伝え、
1946年9月7日、大正宮神楽として奉納。当時、旧制中学4年生で神楽を習い、
今は指導者の諸戸隆幸さん(80)=元市職員=は「宮司は礼儀作法に厳しく服の畳み方なども教わった。
笛の練習のおかげで今でも健康」と語る。

53年に保存会(現会長は伊藤信男さん、会員50人)が発足して地域で神楽を支えた。
今回の顕彰碑は地元の農業梶英明さん(63)=JA帯広大正元専務理事=が
「父(友吉さん)が元保存会会長。兄弟も娘も神楽を習った」と感謝を込めて寄贈。
御影石製の碑は「神人和楽(しんじんわらく=神も人も和やかに楽しむ)」の碑文の上に、
演目の最後に舞う「福神遊(ふくじんあそび)」で使う「打ち出の小づち」をかたどり、
この舞の様子を地元の農業石川正雄さん(59)さんが撮影した写真を特殊加工して添えた。

写真には同神楽で60年間舞ってきた川瀬郁雄さん(78)=元大正駅勤務=のえびす役の姿も収められ、
「すばらしい」とほれぼれ。
境内の舞台では、宝くじ助成金で新調した衣装の子供らがみやびな神楽を奉納した。
筒井宮司は「愛国から幸福までの途中で神社をお参りする名所にも」と願っている。
http://www.tokachi.co.jp/news/201009/20100909-0006565.php
(十勝毎日新聞社)