★音楽広場、運営委員会10年開かず 香川・さぬき市のテアトロン
中国・四国地方で最大規模の野外音楽広場「テアトロン」を管理する香川県さぬき市が、
条例で年間計画を審議するよう定めた管理運営委員会を、少なくとも10年間開いていない
ことが1日、分かった。
テアトロンの利用は昨年、一昨年はともに3日間のみ、ことしは8月末時点で2日間のみで
低迷しており、「公の施設として機能していない」との批判が出ている。
同市によると、テアトロンは総事業費約4億8千万円をかけ、1991年に完成した最大
1万人を収容できる施設。維持管理費は、近くの公園を含め年間約550万円。
市の条例は、識者7人などからなる委員会で施設の運営や管理の年間計画を審議
するよう規定。しかし2000年ごろには委員会の活動実態はなくなっていた。
地方行政に詳しい香川大法学部の三野靖教授は「完全に条例違反の状態で市の
責任が問われる。幅広い活用法を考え、まずは市自身が使わないと」と指摘している。
大山茂樹さぬき市長は「ずさんと言われても仕方がない。委員会を開き、周辺の
温泉施設などと組み合わせた活用法を考え、積極的に売り込んでいきたい」としている。
2010/09/01 16:23 【共同通信】
http://www.47news.jp/CN/201009/CN2010090101000528.html