投資家が取引所を通じて売買する外国為替証拠金(FX)取引で、証券会社が相次ぎ手数料を引き下げている。
8月に導入された規制で市場が縮小するのに備え、これまで店頭取引のみを扱っていた証券会社が取引所取引にも参加し、
顧客獲得にしのぎを削っているためだ。競争激化で業者の淘汰が進むとの予想もある。
FXは証券会社が顧客と相対で取引する店頭取引と、東京金融取引所や大阪証券取引所を通じて取引する取引所取引がある。
8月から証拠金に掛けられる倍率に50倍の上限が設けられ、高倍率取引で顧客を集めていた店頭取引は魅力が低下。
税制面で優遇措置のある取引所取引に顧客がシフトするとの予想がある。
こうした状況を踏まえてカブドットコム証券は9月17日から大証を通じてもFX取引ができるサービスを開始。
手数料は1枚(枚は1万通貨単位、ドル買いなら1万ドル)あたり105円とする。
ほかの業者は150〜200円が多く、カブコムの手数料は大証で最低となる。
金融取の「くりっく365」でも、岡三オンライン証券が9月1日から30日まで期間限定で手数料を無料にする。
岡三は6月から通常料金も業界最低の52〜73円に値下げしている。
大和証券も27日、同期間で累計100枚まで手数料を無料にすると発表した。
ソース 日本経済新聞 2010/8/30 20:42
http://www.nikkei.com/news/category/article/g=96958A9C93819591E1E2E2E0938DE1E2E2EAE0E2E3E29797E3E2E2E2