◆菅首相と鳩山氏の発言全文
民主党代表選をめぐる30日夜の菅直人首相と鳩山由紀夫前首相の共同会見の全文は次の通り。
記者 よろしくお願いします。
鳩山前首相 私の方から先に申し上げます。先ほど、菅総理とお話をいたしました。ご案内の通り、経済的にも円高などで大変急
がれている。こういうときにこそ、党内、挙党態勢を築くことが大変重要である、ことを申し上げました。挙党態勢とは何かを申し上げ
れば、小沢先生が加わられてから、いわゆるトロイカ体制で今日までやって参ったと。その原点に立ち戻ることが、挙党態勢、大変
重要ではないかなと。ぜひ、そのことをご理解頂いて、菅総理としても、挙党一致の中で、しっかりとした仕事をしていただけるような
環境をつくるために、今こそ、党内一致結束した姿を示すことが大事ではないかということを申し上げたところでございます。
総理も基本的にその気持ちを示されましたが、そのことは、ご本人から申し述べて頂ければと思います。そして、そのもとで、もし
そのことが確認されればということであればと、挙党態勢でいこう、すなわちトロイカ体制というものを重視していこうということであれ
ば、明日、私が責任を持って、菅総理と小沢一郎先生との間の会談の仲介を取りたいと申し上げたところであります。以上です。
菅首相 鳩山前総理から、何度にもいろいろご苦労頂きまして、ご足労いただきまして、今の日本の状況、あるいは民主党の状況
の中で、今の、鳩山さんご自身が言われましたように、やはりここは、党内で激しい代表選というものが戦われることについて、いろ
いろと、内外でも議論があるという中で、いろいろとご心配頂きました。その中で、党が政権にたどり着くことができた大きな要素はも
ちろん、スタートの最初の最初、鳩山さん、さらには私、それに小沢先生の合流といったことが、大変大きな要素でありまして、そのト
ロイカ体制の原点、その原点を大事にしてやっていこうではないかと、そういう言葉を鳩山さんからいただきました。
加えてこの間、輿石参院会長もいろいろご苦労頂いている中で、場合によってはトロイカプラス輿石さんを加えた中でやっていこう
ではないかとのお話をいただきました。私としては基本的な考え方については全く異存はありませんで、そういうお話をいただいたこ
とについて、そのトロイカ体制あるいはそれに輿石先生を加えた中で、その体制を大事に考えていろいろな活動を進めていくことに
ついて、私自身も、鳩山さんからの提案に同意をいたしたところであります。
記者 明日小沢氏と首相と会談が行われるということでいいのか。
鳩山氏 はい。今これからそのことを小沢先生側にお伝えをして、このような結論が出た、トロイカ体制、トロイカプラスワンで行こう
ではないかという思いを総理からいただいたんで、そのことを前提として、明日私の方から責任を持って小沢先生側にお伝えをし
て、菅総理と話していただくという段取りをつくりたいと思います。その場合にどういう形になるのか、2人だけになるのか、あるいは
さらに1人、2人加わっていくっていうことになるかは、これから決めて参りたいと思います。
>>2以降に続きます
ソース:47news←共同通信 2010/08/30 22:34
http://www.47news.jp/CN/201008/CN2010083001000904.html