★菅・鳩山氏が再会談、党内では対決回避求める声
民主党代表選(9月1日告示、14日投開票)の対応をめぐり、菅首相と鳩山前首相が29日夜、
首相公邸で会談した。
首相は、代表選が小沢一郎前幹事長との対決の構図となったことを踏まえ、自らが再選された
場合は挙党態勢で党運営にあたり、党分裂などの事態回避に努める考えを伝え、鳩山氏の理解と
協力を求めたものとみられる。
首相は29日午後、視察先の兵庫県芦屋市内で記者団に、「東京に戻ったら(鳩山氏に)ぜひ
会いたい。今、連絡を取っている」と述べた。鳩山氏は29日朝、ロシアから帰国した。
首相と鳩山氏は、25日にも首相官邸で会談したが、首相は鳩山氏が求めた「脱小沢」の
現執行部体制の刷新に応じず、再度協議することにしていた。鳩山氏は、首相に小沢氏を支持
するに至った経緯などについて説明したものと見られる。
一方、民主党内では29日、このまま代表選に突入すれば党が分裂しかねないとして、首相と
小沢氏との対決回避の道を模索すべきだとの意見が出た。
鳩山氏支持グループの大畠章宏衆院議員ら同グループ幹部は29日午後、都内のホテルで
鳩山氏も出席して会合を開き、鳩山氏に「最悪の事態とならないよう最後まで挙党一致に向けた
調整を行ってほしい」と要請し、鳩山氏も了承した。鳩山氏側近の中山義活前首相補佐官は
29日、都内で記者団に「(首相と小沢氏による)選挙回避に全力を尽くす」と語った。
首相の再選を支持する仙谷官房長官は29日、鳩山氏と会談。仙谷氏は都内のホテルで
記者団に、小沢氏との一騎打ち回避の可能性について「十二分にあり得る」と述べた。
(2010年8月29日21時03分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20100829-OYT1T00568.htm