米連邦航空局(FAA)は26日、必要な点検を怠った航空機で数千便を運航したとして、アメリカン航空に史上最高額の制裁金を科した。
FAAは、アメリカン航空が、電源喪失や火災の原因となり得る配線ショートを防ぐために定められた指令に従わず、
MD−80型機の点検を十分に行わなかったとして、同社に2420万ドル(約20億円)の制裁金を支払うよう「提案した」としている。
2008年にはこの点検不備により、数千便の運航が影響を受けた。アメリカン航空は同年4月、約1000便をキャンセルしている。
FAAの報道官は、制裁金の請求は提案段階であり、
アメリカン航空には30日の回答猶予と、制裁金の減額交渉を行う権利があるとしている。
過去には、サウスウェスト航空が1020万ドルという最高額の制裁金を科せられたが、交渉の末、750万ドルに減額された例もあるという。
アメリカン航空の広報担当者は、CNNMoneyへの電子メールで「運行安全の問題はなかった」とし、
「事態は2年以上前に起きたことであり、(制裁金の請求は)不当だと考える」と主張。異議申し立ての意向を示した。
ソース CNN 2010.08.27 10:44
http://www.cnn.co.jp/business/AIC201008270007.html