金融庁は27日、2010事務年度(10年7月〜11年6月)の検査・監督方針を発表した。
円高・株安の進行による景気の下振れ懸念が出ているなか、
金融機関に中小企業への円滑な資金供給など金融仲介機能の強化を求める。
流動性や資産内容などリスク管理体制の監督にも重点を置く。
検査・監督方針は毎年1回、銀行や保険会社などの業態ごとに策定する。
前回方針が銀行の資本増強など財務体質の強化を求めたのに対し、
今回は中小企業や個人への積極融資など、金融本来の機能強化を促す内容となっている。
昨年末に導入した中小企業金融円滑化法への対応のほか、今年6月の改正貸金業法の完全施行を踏まえ、
銀行に個人向けローンへの積極的な取り組みを求める方針も盛り込んだ。
また、国債を中心に金融機関の債券運用への依存度が高まっていることから、
債券相場の変動に対するリスク対応も注視する考えだ。
ソース 日本経済新聞 2010/8/27 19:24
http://www.nikkei.com/news/category/article/g=96958A9C93819591E0E5E2E3E48DE0E5E2EAE0E2E3E29797E3E2E2E2