ニューヨーク(CNNMoney) ニューヨーク州の税当局が、スライスしたり調理したりした場合に課せられるベーグル税の
徴収を強化している。
同州では、手を加えていないベーグルを客が持ち帰る場合には消費税はかからないが、スライスしたベーグルや調理した
ベーグル(クリームチーズなどのトッピングを載せたもの)、客が店内で食べるベーグルは消費税の対象とされる。当局は、
店で手を加える行為が課税の対象となるためだと説明している。
当局は、ベーグル税は以前からあるもので、技術が向上して徴収が強化されたとしている。だがベーグルショップにとっては
寝耳に水の事態だ。
ある店の主人は、これまで客からベーグル税をとってこなかったのに、今夏の監査で3年分の消費税を追徴されたといい、
不公平だとこぼす。スライスしたベーグルには1切れ約8セントの税がかかるため、主人は数千ドルを追加で納めねば
ならないという。
こうした例はほかにもたくさんある。ニューヨーク市内でベーグル税を払っていないとして監査を受けたレストランは2009年
には646店だったが、2010年には1077店に急増している。
ベーグル税の徴収が強化されたのは州財政の悪化が原因であるとする見方もある。
ケイトー研究所の予算アナリストは、不況にあえぐ小規模企業にとって追徴はタイミングが悪いと指摘し、税当局は小規模
企業経営者を力づける対策をとるべきだと主張する。
消費税の定義自体も不明確だ。スライスしたベーグルは課税されるが、ベーカリーなどでスライスしたパンには税がかからない
のだ。
ソース: cnn.co.jp
http://www.cnn.co.jp/business/AIC201008260020.html ※依頼があり立てました。