カメルーン・ヤウンデ(CNN) 米疾病対策センター(CDC)などは25日、アフリカ西部のカメルーンで今年5月以降、
コレラ感染が拡大、犠牲者は297人に達したと発表した。感染例は3000件を超えており、死亡者がさらに増える
恐れが強い。
被害がひどいのは同国北部で、感染が何度も繰り返されている地域もある。受刑者10人のうち3人が感染者となって
いる刑務所もある。コレラでの致死率はすぐに治療できる環境にある場合、通常1%に満たないが、カメルーンでは十分な
医療対策が講じられない遠隔地での発症も多く、感染が急激に拡大し、犠牲者が増加する原因ともなっている。
カメルーンの水資源・エネルギー省当局者によると、ナイジェリア、チャドや中央アフリカと国境を接する北部地域の住民
約70%は衛生水準が満たされた飲用水の設備に恵まれていない。衛生対策は一部地域のみで実施され、最近発生した
洪水が事態をさらに悪化させているという。
国連児童基金(UNICEF)によると、コレラに襲われる同地域の住民は約500万人。CDCによると、コレラは隣国
ナイジェリアの一部でも発生。両国の間を行き来する住民が原因との見方がある。CDCはカメルーンに水道衛生対策
などに当たるチームを駐在させている。
UNICEFはコレラ感染に襲われる地域に水浄化剤などが入った緊急医療物資を搬送している。世界保健機関(WHO)に
よると、コレラによる犠牲者は毎年、世界規模で最多12万人に達している。
ソース: cnn.co.jp
http://www.cnn.co.jp/world/AIC201008260044.html ※依頼があり立てました。