7月の輸出数量1.6%増、3カ月ぶりプラス 米欧向け伸びる
2010/8/25 20:30
財務省が25日発表した7月の貿易統計速報は輸出額が前年同月比23.5%増の5兆9828億円、輸入額を差し引いた
貿易収支は8042億円の黒字だった。輸出の伸びが高かったのは前年に落ち込んでいた反動という側面が大きい。
一方、内閣府が算出した前月比の輸出数量指数(季節調整値)は1.6%上昇。米欧向け輸出が伸び、3カ月ぶりに
前の月を上回った。だが円高や先進国経済の減速懸念から、停滞感も指摘されている。
7月の輸出数量指数を地域別にみると、米国向けは前月比5.4%上昇と2カ月連続でプラス、欧州連合(EU)向けは
4.8%上昇とマイナスからプラスに転じた。シティグループ証券の村嶋帰一氏は「米欧で設備投資需要が回復しており、
一般機械などの輸出が堅調に推移している」と分析する。
一方、アジア向けは0.1%低下となり、3カ月連続で前の月を下回った。金融引き締めなどを通じ中国経済の成長が
減速しているのが背景だ。アジア各国向け自動車輸出もここにきて動きが鈍っている。エコノミストの間でアジア向け
輸出が底割れし減少が続くとの見方は少ないが、一時期ほどの伸びは見込めなさそうだ。
ソース: 日本経済新聞
http://www.nikkei.com/news/category/article/g=96958A9C93819481E0E7E2E0888DE0E7E2EAE0E2E3E2E2E2E2E2E2E2 ※依頼があり立てました。