イランの国営メディアによると、同国は22日、初の国産長距離無人爆撃機を公開した。
「カラル」と呼ばれるこの無人機は、国防産業の日を記念する式典で披露され、アフマディネジャド大統領も立ち会った。
国営プレスTVによると、カラルは長距離を高速で飛び、地上の標的を爆撃する能力を持つ。
ファルス通信によると、同国は今年2月、爆撃、偵察能力のある無人機2機種の製造ラインを立ち上げていた。
プレスTVによると、イランは1992年以来、国産の戦車や装甲人員輸送車、ミサイル、戦闘機を製造し、
昨年6月にはレーダーで探知できない爆撃機の実験に成功した。
米軍は昨年3月、イラクでイランの無人偵察機を撃墜したと発表したが、イランの主要メディアは
無人機に関連するニュースを一切伝えず、イラクの国家安全保障当局者もコメントを避けていた。
プレスTVによれば、バヒディ国防相は同日、軍が「非常に重要な」プロジェクトを発表すると予告していた。
イラン学生通信は、同国防相が21日、同国の防衛能力について「外国からの援助を必要としないレベルに達した」
と述べたと伝えたが、これがカラル公開を指した発言だったのかどうかは明らかでない。
イランでは21日、ロシアが建設に協力した同国初の原子力発電所に核燃料が搬入され、稼動態勢が整った。
欧米は核開発計画との関連を懸念するが、イラン側は民生向けの平和利用を主張している。
ソース CNN 2010.08.23 11:11
http://www.cnn.co.jp/world/AIC201008230004.html