◆沈没船の金の延べ棒強奪、監視カメラが犯行撮影
(CNN) 米連邦捜査局(FBI)などによると、フロリダ州南部キーウェスト市にある海洋博物館で18日夕、展示されてい
た金の延べ棒が男2人に強奪される事件が発生した。
監視カメラがとらえた犯行の映像分析や現場に残された指紋の鑑定作業などの捜査が進められている。延べ棒の評
価額は55万ドル(約4700万円)相当。
20日午後の時点では容疑者は捕まっていないが、地元警察の報道担当者は捜査は一定程度進展しているとし、こ
の種の延べ棒を売り払うことは難しいとして犯人逮捕に自信を見せた。
現場は同市にあるメル・フィッシャー海洋博物館で、同館では過去25年間、特別展示会で来館者にこの延べ棒を触ら
せる催しを行ってきた。
延べ棒は1980年、財宝ハンターのメル・フィッシャー氏らがキーウェスト西方約40キロの海域で難破した沈没船から
引き揚げていた。
同館の責任者によると、容疑者2人は18日の午後5時10分ごろ、小規模の展示室に入って延べ棒を奪い、逃げてい
た。犯行時間は数分間だったという。展示室内には当時、他の入場者や警備員がいなかったが、監視カメラが強奪の
様子をとらえていた。容疑者2人のうち1人は見張り役とみられている。
同博物館と契約する保険企業は、延べ棒の回収に1万ドルの賞金をかけた。延べ棒は16.5カラットで重さは約2.1
キロ。メル・フィッシャー氏は98年に死亡しているが、入館者が延べ棒に触れられるようなケース内に展示することを気
に入っていたという。同館は、延べ棒を取り戻した場合、警備対策を改善させた後、ケース内で再び展示するとしてい
る。
ソース:CNN.co.jp 2010/08/21 16:10
http://www.cnn.co.jp/usa/AIC201008210010.html