世界初「エコ・ハイウエー」構想、フィンランドの町が提案
2010年08月20日 16:29 発信地:ヘルシンキ/フィンランド
【8月20日 AFP】フィンランドで、世界初の「エコ高速道路」建設計画が持ち上がっている。サービスエリアで
電気自動車の充電をしたり地元産バイオ燃料を給油すると、ポイントがたまるサービスなどを提供する計画
だという。
この計画の先鋒に立っているのは、フィンランドの町ロビーサ(Loviisa)。担当責任者は「国際レベルで通用
しうるエコロジカルな高速道路のモデルづくりが目標」と述べている。
フィンランド南西部沿岸のトゥルク(Turku)から、ロシア国境に近いバーリマー(Vaalimaa)までを結ぶハイウエー
のうち、まだ建設されていない東側130キロ部分が計画の対象だ。首都ヘルシンキ(Helsinki)の東に位置し、
この未完部分の片端に近いロビーサが、環境に優しい道路作りを提案し、自ら計画実行に乗り出した。
■目玉はエネルギー地産地消、エコ照明なども
目玉となっている提案は、新たにハイウエーが通る周辺地域のごみなどを資源として活用し、エタノールなど
バイオ燃料を生産したり電気自動車用の発電源とすることで、エコカー利用を促進する計画。また、「地中熱
ヒートポンプ」の設置や、利用者に自分の車の温室効果ガス排出量と、それが環境に与えている影響などの
情報を提供するサービスも構想している。
さらに、道路照明には、ハイウエーに乗り入れる車がないときは自動で消えたり、天候に合わせて照らす明るさ
を調節する「スマートライト」の採用も検討されている。
ロビーサではプロジェクトの実現性について調査中で、さまざまな選択肢やそれぞれにかかるコストをまとめた
報告を2011年3月に発表する予定だ。(c)AFP
ソース: AFPBB News
http://www.afpbb.com/article/environment-science-it/environment/2749730/6094500 ※依頼があり立てました。