バンコクの高裁は20日、武器密売などの罪で米当局が起訴、
タイで拘束されているロシア人で「死の商人」と呼ばれるビクトル・ボウト被告(43)の身柄を米国に引き渡す決定を下した。
タイでは、身柄引き渡しに関する裁判は二審制のため、この日の決定でボウト被告の米国移送が確定。
ニコラス・ケイジ主演のハリウッド映画「ロード・オブ・ウォー」のモデルとされる同被告は米国で裁かれることになる。
高裁は3カ月以内に引き渡すようタイ政府に命じた。
ボウト被告は2007年から08年にかけて、米政府が国際テロ組織に指定するコロンビアの左翼ゲリラ、
コロンビア革命軍(FARC)に地対空ミサイルなど数百万ドル相当の武器を密売する計画に関与したなどとして起訴された。
08年3月にバンコクのホテルでタイ警察に逮捕され、米側が身柄引き渡しを要求したが、
一審は昨年8月、タイ政府がFARCをテロ組織と認定していないことなどを理由に、引き渡しを認めなかった。
ソース 共同通信 2010/08/20 14:09
http://www.47news.jp/CN/201008/CN2010082001000415.html