★米で10代の難聴が急増 大音量の音楽の影響か
2010.08.18 Web posted at: 14:15 JST Updated - CNN
(CNN) 米国で10代の若者の難聴が急増しているという調査結果が17日、米国の医学
会誌に発表された。
調査を実施したローランド・イービー博士は、12―19歳の若者の難聴比率を1990年代
半ばの統計と比較した。その結果、軽度の難聴にかかっている若者の割合は30%増え、
会話に支障がみられる程度の重い難聴は77%も増えていることが分かった。
難聴を持つ若者は1994年の時点で20人に1人の割合だったのが、2006年までには
約5人に1人に当たる推定650万人へと急増したという。
原因はまだ究明されていないが、音楽との関係についてはさらに研究を進める必要があると
専門家は指摘する。2005―06年の調査では、大音量で音楽などを聴くことが週に
5時間以上あるかどうか尋ねる項目も盛り込まれた。しかし回答者が重大性を分かっていない、
またはロックコンサートなどの大音響はこの世代にとってごく普通になっているという理由で、
「いいえ」と答えた若者もいるかもしれないとイービー氏は話す。
因果関係は立証されていないものの、若者に人気のデジタル音楽プレーヤーの影響は無視
できないと専門家は口をそろえる。
10代の子どもたちは、自分が大音量で聞いていることに気付いていないという調査報告もある。
イービー医師は保護者に対し、子どもにアップルのiPodを与える際には音量制限を設定する
ことを勧めている。また、子ども自身に問題を理解させることも重要だ。
http://www.cnn.co.jp/science/AIC201008180011.html