ネット犯罪 学生が監視
県警「サイバーパト」委嘱 愛大、松山大の10人
インターネット犯罪の取り締まりに協力してもらおうと、県警は、愛媛、松山の両大学生10人に、ネット上の
有害情報を県警に知らせる「サイバーパトローラー」を委嘱した。サイバーパトロールを一般市民に依頼するのは
四国で初めてで、対象を学生に限定するのは全国初。学生たちは、余裕のある時間にインターネットを閲覧し、
違法な投稿がないかなど目を光らせる。
県警は、不正アクセス禁止法違反などで2005年に33件(32人)検挙したが、昨年は61件(39人)に増加。
これまで生活環境課サイバー犯罪対策室の5人で閲覧してきたが、より多くの情報を集約して検挙につなげようと、
ネットで音楽や映画などの流行をチェックすることが多く、社会人に比べて時間の制約が少ない大学生の力を
借りることにした。両大学で情報処理やメディア論などを専門とする教員に、ネットについて一定の知識を持つ
学生を紹介してもらったという。
委嘱期間は11年3月末までで、大学生は自宅などで自分のパソコンを使用し、不正に投稿された映画や音楽の
ほか、違法なネットオークションなどがないかを確認。発見した場合は、メールで同室に連絡し、犯罪捜査に活用
される。
近藤一男・生活安全部長は「ネットの知識が豊富な学生の力を借りて、サイバー空間の安全安心を確保したい」と
期待し、委嘱された愛媛大大学院理工学研究科1年、栃原康介さん(25)らは「違法情報を速やかに通報し、
ネットワーク空間の浄化に努めたい」と話している。
(2010年8月17日 読売新聞)
ソース: 読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/ehime/news/20100816-OYT8T01077.htm ※依頼があり立てました。