【どうぶつ】スナメリ、湾口でエサのイワシ待ち伏せ作戦

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◆スナメリ、湾口でエサのイワシ待ち伏せ作戦

 長崎県・大村湾に生息する小型クジラ「スナメリ」について、水産総合研究センター(茨城県)などの研
究グループが、国内で初めて音響調査による行動パターンの解析を行った。

 外海に通じる針尾瀬戸(幅約200メートル)周辺で、春に多く出現。

 閉鎖性の高い湾内にスナメリが住み着くのは珍しく、同センターは「餌のカタクチイワシを待ち構えてい
る可能性が高い」と推察する。豊富な餌が生息の要因になっているとみて調査を続ける。

 調査は、同センターが長崎大、九十九島水族館「海きらら」(長崎県佐世保市)と共同で、2007年1
1月から今年5月まで実施した。外洋に出ているか調べる目的もあり、針尾瀬戸の水中に2本の特殊マイク
を設置し、録音した鳴き声からスナメリの出現回数や移動した方向などを調べた。

 その結果、09年5月までに延べ226頭が針尾瀬戸周辺で確認され、湾内にとどまっていることが判
明。特に多かったのは3〜4月で、ほぼ毎日平均5〜10頭が出現した。時間帯では、日没から夜明け前ま
でに全体の76%が現れた。湾内にスナメリは約300頭いるとされ、春は多くが針尾瀬戸周辺に集まって
いると考えられるという。

 研究グループはその理由について、カタクチイワシとの関連性に着目している。カタクチイワシは水温が
下がる冬になると暖かい湾外に出て、春になると繁殖のため針尾瀬戸を通って再び大村湾に戻り、夜間に産
卵を活発化させる。

 このため、研究グループはスナメリが春の夜に針尾瀬戸でカタクチイワシの回帰を待ち構え、産卵で動き
が鈍くなったところを狙っている可能性が高いと判断。閉鎖性水域に生息するスナメリは珍しいが、餌の習
性に合わせて湾内を生息域にしたと考えられるという。

 大村湾のスナメリは、ほぼ全域で目撃例があり、10年ほど前から特に目立つようになった。繁殖も湾内
で行っているとみられる。

 同センターの赤松友成・生物音響技術研究チーム長は「餌に誘われたスナメリが回遊することで、生息地
をどんどん拡大させたのかもしれない。湾内の別の地点でも調査を進め、より詳しい生態を明らかにした
い」と話している。(小渕義輝)

 ◆スナメリ=体長1・5〜1・7メートル、体重50〜60キロで、寿命は20〜30年程度。アジア沿
岸に広く分布し、日本では大村湾のほか、瀬戸内海や東北地方沿岸などに生息している。

ソース:YOMIURI ONLINE(読売新聞) 2010/08/17 17:31
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20100817-OYT1T00746.htm

画像:
大村湾を泳ぐスナメリ(長崎県時津町提供)
http://www.yomiuri.co.jp/photo/20100817-039835-1-L.jpg
スナメリが多く見られた地点
http://www.yomiuri.co.jp/photo/20100817-039854-1-L.jpg
2名前をあたえないでください:2010/08/17(火) 18:47:29 ID:WDf3yMzb
定置網にかかるなよ
3名前をあたえないでください
食おう!