◆遺伝子組み換え反対の活動家ら、仏政府系研究所を襲撃
パリ(CNN) フランス農学研究所(INRA)は16日、遺伝子組み換え作物に反対する活動家グループが施設を襲撃し、大きな損
害を与えたと発表した。
INRAのマッソン所長によると、15日未明、「Faucheurs Volontaires(自発的な収穫者たち)」というグループの活動家ら約70
人が、70本のブドウの木を根こそぎ抜き、バラバラに切り刻んだ。被害総額は100万ユーロに上るとしている。警察は約60人を拘
束し、尋問した。
抜き取られたブドウの木は、病気に強い品種を開発するための遺伝子組み換え実験に使われていたもので、以前にも活動家の
襲撃を受けたことがあった。
活動家グループは、この実験は禁止されている遺伝子組み換え作物の導入につながるものであるとし、実験中のブドウの木を
「無効化した」と声明で主張している。
このグループはフランスとドイツに支部を持ち、これまでにも多くの地域で遺伝子組み換えトウモロコシを襲撃している。
マッソン所長はCNNに対し、INRAは政府の支援を受けた純粋な研究機関であり、実験中のブドウの木が販売されたことはない
と語っている。
関係省庁の大臣らやフランス農業者連盟も、この事件を非難する声明を発表している。
ソース:CNN.co.jp 2010/08/17 13:13
http://www.cnn.co.jp/world/AIC201008170010.html 画像:
遺伝子組み換えトウモロコシを引き抜く活動家ら
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