婦人服のトップブランド「タイム」「マイン」を有し、韓国のルイ・ヴィトンといわれていた
中堅ファッションメーカーのハンソムが結局、大企業のSKネットワークに吸収されました。
SKネットワークの関係者は11日、「4月初めから買収交渉を行った結果、最近ハンソムを約4000億ウォン(約288億円)で
買収することで合意し、MOU(了解覚書)を締結した。既に雇用、引き継ぎなどに向けた人事分類作業を終え、
最終実査を待っている状況」と説明しました。昨年4400億ウォン(約317億円)の売り上げを計上した同社は、
ハンソム買収で売り上げが8300億ウォン(約598億円)程度に増え、ファッション業界トップ5に入りました。
22年の歴史を持つハンソムは、数年前から大企業のM&A(買収合併)のターゲットにされていました。
これまで買収に対して微動だにしなかったハンソムが素直に承諾したのは、
チョン・ジェボン社長(69)後の後継者問題が絡んでいたように思われます。
編集売り場「ムイ」を通じて、クロエ、バレンシアガ、ジバンシーといった有名海外ブランドを引き入れた
長女のチョン・スジン室長(37)が昨年突然辞表を出し、南米に行ってしまったからです。
息子のチョン・ヒョンジン(36)理事は、ファッションにはあまり関心がないといいます。
70歳を控えてチョン社長は、これといった対策を見つけることができずに、会社を売り渡すことに決めたようです。
ファッション部門を処分したハンソム家は不動産事業に力を注ぐ見通しです。
ハンソムは、2008年に分離独立した不動産開発企業のハンソムP&G を通じて、大量の不動産を所有しています。
競争が激しいファッション業界より、容易な不動産賃貸事業に専念するということです。
ハンソムP&Gの社長は息子のチョン理事です。同社は、ハンソム本社ビル(ソウル市江南区)やサムソナイトのビル、
狎鴎亭洞のBMWビル、器興物流センター(龍仁市)など一等地のビルと敷地を多数所有しています。
業界関係者は「ハンソムは不動産と現金を大量に所有しており、そのため成長の鈍いファッション部門を売り払ったほうが
得になると結論を下したようだ。韓国に世界的なファッション企業が誕生するかもしれないと期待していただけに残念」と話しました。
以下ソース:朝鮮日報
http://www.chosunonline.com/news/20100812000033