ロシアが北極海に大型タンカー 日中へ輸出狙い初運航
【モスクワ共同】ロシアの大型タンカーが中国に向け、北欧に近いムルマンスクの港から北極海横断の航海に
14日出発する。北極海航路での大型タンカー運航は初の試み。地球温暖化の影響で北極海の氷が減る中、
ロシアは北極圏で開発中のエネルギー資源を日本や中国など北東アジアに輸出するルートとして北極海航路
に期待しており、その可能性を実証するのが狙い。日本の海運業界も関心を示し、成果が出れば、
日本にとって重要な貿易航路となりそうだ。
北極海で原子力砕氷船を運航するアトムフロートのスミルノフ副総裁らが11日までに、共同通信に明らかにした。
北極海航路は海氷が最大の障害となってきたが、今後20年以内に夏の北極海から氷が完全に消滅するとの
予測もあり、温暖化の進展具合によっては遠い将来、日本と欧州を結ぶ最短ルートとしての利用も有望視される
という皮肉な状況になっている。北極海航路は、西欧と日本を結ぶ距離がスエズ運河経由に比べ3〜4割短くなる。
2010/08/11 18:22 【共同通信】
ソース: 47NEWS
http://www.47news.jp/CN/201008/CN2010081101000710.html