2003年に海上自衛隊護衛艦「たちかぜ」の一等海士の男性(21)が自殺したのは、艦内でのいじめが原因
だったとして、遺族が国と上司の男性を相手に慰謝料など約1億3千万円の損害賠償を求めた訴訟の口頭
弁論が4日、横浜地裁(水野邦夫裁判長)で開かれ、原告、被告双方が最終準備書面を提出し、結審した。
判決は来年1月26日に言い渡される。
最終陳述で、男性の姉は「弟の死は自殺ではなく、たちかぜの中で上司らに追い詰められた他殺と思っている。
うその証言までさせ、自殺の原因を風俗やギャンブルでつくった借金とする国側の主張が、遺族をどれだけ
傷付けたか少しでも考えたことがあるのでしょうか。弟の名誉を守るためにも、裁判所は弟が残した言葉に
耳を傾けてほしい」と述べた。
同訴訟では、いじめと自殺との因果関係が争点。最終準備書面で原告側は「上司は日常的に暴行、恐喝を
繰り返し、護衛艦の幹部は上司の問題行為を知りながら放置した。(自殺した)男性は精神的ストレスを受け
続け、問題解決されない絶望感を抱いていた」などと主張。被告側は「多額の借金を抱えたため自殺した」
などとしている。
ソース: 神奈川新聞
http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1008040038/ ※依頼があり立てました。