4日の日経平均株価は3営業日ぶりに反落した。大引けは前日に比べ204円67銭(2.11%)安の9489円34銭と、
7月23日以来、1週間半ぶりの安値となった。外国為替市場で円相場が約8カ月ぶりに1ドル=85円台前半まで
上昇し、ソニーやホンダなど輸出関連銘柄に売りが広がった。長期金利が約7年ぶりに1%の節目を一時割り込んだ
ことで世界的なデフレへの警戒感を誘ったことも買い手控え気分を強めた。長期金利の低下を受け、市場では「海外
投資家が債券先物買いと株価指数先物売りを同時に進める裁定取引を強めた」との観測もあった。
日経平均が9500円を下回る水準では売り急ぐ動きが限られ、目先の下値のメドとして意識された25日移動平均
(4日時点で9469円近辺)は上回った。最近の相場レンジである9000〜1万円の範囲のほぼ中間点で下げ止まった形。
もっとも、「最近のチャートを見ると、戻り高値の水準が下がる傾向にあり、25日移動平均を割り込めば9000円前後
まで下振れる可能性が高い」(みずほ証券の三浦豊シニアテクニカルアナリスト)との指摘が聞かれた。
東証株価指数(TOPIX)も3営業日ぶりに反落した。
東証1部の売買高は概算で16億520万株と、7月26日以来、7営業日ぶりの低水準だった。売買代金は
同1兆1713億円で、2日ぶりの少なさだった。値下がり銘柄数は全体の87%にあたる1451と、朝方から増加基調を
たどった。値上がり銘柄数は142、横ばいは70だった。
東エレクやパイオニアが売られ、業種別TOPIXでは「電気機器」の下落率が最も大きかった。HOYAなどの精密機器や
牧野フなどの機械株も下げが目立った。前日に決算発表したNTTデータの下げも日経平均を押し下げた。一方、長期
金利の低下を受けて配当利回りが高い銘柄としてメガバンク株が底堅く推移し、三菱UFJは高く引けた。東レ、宇部興、
DOWAも上昇した。
東証2部株価指数は反落した。AQインタ、稀元素、山洋電が下げた。半面、酵母工、NBC、富士物流が買われた。
〔日経QUICKニュース〕
ソース: 日本経済新聞
http://www.nikkei.com/news/category/article/g=96958A9C938181E29B8181E3E48DE2E6E2EAE0E2E3E2E2E2E2E2E2E2;at=DGXZZO0195576008122009000000