◆国際化の羽田 名所に? 江戸情緒やプラネタリウム
都心から欧米やアジアがぐっと近くなる−。十月二十一日にオープンする羽田空港の新国際線旅客ターミナルビルが完成
し、二日、報道関係者に初公開された。江戸の町並みを再現したフロアやプラネタリウムもあり、観光スポットとしても注目を
集めそうだ。
地上五階建て延べ床面積約十五万九千平方メートル。東京国際空港ターミナルが約千百億円で建設した。二十四時間ター
ミナルで、一階は団体待合ロビーやバス、タクシー乗り場。二階が到着、三階が出発ロビー。
四階には「江戸小路」と名付け、江戸風情ある外観の飲食や物販の三十三店舗がそろう。能やイベントで利用できる能舞台
も設ける。
プラネタリウムは五階にあり、四千万個の星空を音響とともに楽しめる。アニメキャラクターショップも入る。ビルには総計百
五の店舗が入る。
車いすで移動できる世界初の段差のない搭乗橋(航空機とを結ぶ通路)を導入。一階には国内初の屋内の補助犬専用トイ
レも設置した。航空機の左右両扉から同時に搭乗できるマルチスポットや二階建て大型ジャンボ機に対応したスポットもある。
ビルには京急電鉄と東京モノレールが乗り入れる。空港国内線ターミナル駅と新駅間は、乗り継ぎ客に限り運賃無料だ。
羽田空港は四本目の滑走路が十月二十一日に供用開始。国際線の年間発着枠が昼間、深夜早朝合わせて計六万回にな
る。三年後は計九万回を目指す。これまでの上海、ソウル、北京、香港に加え、十月三十一日以降は、ロサンゼルス、ホノル
ル、サンフランシスコ、ニューヨーク、デトロイト、パリ、シンガポールなどの東南アジアや欧米にも拡大する。
ソース:TOKYO Web(東京新聞) 2010/08/02 13:50
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2010080290135001.html 画像:公開された新国際線旅客ターミナルビルの出発ロビー=2日
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/images/2010080299135001.jpg