◆女性だけのレースチーム=「スピードシスターズ」を結成−パレスチナ
パレスチナ自治区で女性だけの自動車レースチーム「スピードシスターズ」がこのほど誕生した。8人のメンバーを率いるの
は東エルサレム在住のスーナ・アウェイダさん(40)。男性レーサーも出場する大会に参加し、7位に入った腕前を持つ。チー
ムのメンバーは英国人コーチの指導を受け、レースに挑む。
パレスチナの自動車競技は2005年に始まったばかり。パイロンで作ったコースを乗用車で走り、タイムを競い合う「オート
クロス」という種目だ。ラマラやベツレヘムなど自治区内を転戦する年5回の大会でポイントを争う。毎回約50人のレーサーが
参加。新たに女性部門も設置されたが、全体の総合順位は男女で競い合う。
子供のころはミニカーで遊んでいたほどの車好きのアウェイダさんは大会への出場を望んだが、「自動車レースは男性のも
の」と家族が反対。06年にエジプトで行われた女性だけのゴーカート大会で6位に入り、ようやく家族も参加を認めてくれたと
いう。
パレスチナでは女性が家族や夫から自動車レース参加を許可してもらうのは難しいが、「女性だけのチームがあれば、参加
しやすくなる」とアウェイダさん。普段は、国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)に勤務するアウェイダさんは「カー
レースで活躍して、パレスチナの女性を勇気づけたい」と話す。 (エルサレム時事)
ソース:jiji.com(時事通信) 2010/08/03 04:54
http://www.jiji.com/jc/c?g=spo_30&k=2010080300051 画像:エルサレム旧市街を背景にポーズを決めるパレスチナ人女性ドライバーのスーナ・ウェイダさん
http://www.jiji.com/news/kiji_photos/20100803sd06b.jpg