東レはリサイクルポリエステルを使用した人工皮革「ウルトラスエード・エコデザイン」を北米で自動車向けに投入する。
自動車向けの既存ブランド「アルカンターラ」とは別に環境ブランドとして訴求する。自動車用途でもエコカーへの採用を
提案する。北米ではアルカンターラ用途を除いて、全分野で人工皮革製品をエコデザインに切り替える方針。日本での
展開も検討していく。
ウルトラスエード・エコデザインは、ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムの生産工程で発生するフィルムくずをケミカル
リサイクルした再生PETを原料とする。これを極細繊維にして、人工皮革を製造する。フィルムくずは東レが自社のPET
フィルム工場から調達している。
北米で先行投入しており、2009年からソファなど家具向けに採用事例がある。これに続き、自動車でも環境をコンセプト
にする車種向けに売り込み、シートなど内装材としての採用を目指す。
ソース: 日刊工業新聞
http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0820100726cbal.html