全国にある個室ビデオ店の70%が、防火態勢が不十分で、建築基準法に違反していることが国土交通省の調査でわかりました。
おととし10月、大阪市浪速区で個室ビデオ店が焼けて16人が死亡した火災では、
避難できる出入り口が少なく、火災の煙を外に出す排煙設備も不十分だったことなどが被害を拡大させました。
このため国土交通省は、全国778の個室ビデオ店が建築基準法に違反していないか調べました。
その結果、70%に当たる548の店で、火災の延焼防止や避難経路の確保などを定めた
建築基準法に違反していることがわかりました。具体的には、▽排煙設備がなかったり、
▽避難経路に出入り口を示す非常照明がなかったりする違反が多かったということです。
違反が確認された店舗については、各自治体が改めるよう指導しましたが、これまでに改善したのは
26%に当たる144の店にとどまっています。このほか、同時に行った調査では、
▽漫画喫茶やインターネットカフェの45%と、▽カラオケボックスのおよそ31%で、
建築基準法に違反する防火態勢の不備が見つかったということです。国土交通省は違反が見つかった店に対して、
自治体を通して、さらに指導することにしています。
以下ソース:NHK
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20100726/k10015957071000.html