50年前の昭和35年8月に豪雨災害で住民16人が犠牲となった静岡県島田市伊久美の
長島地区で25日、救援に駆けつけ復興作業中に殉職した陸上自衛官、
田上博樹陸士長=当時(25)=の50回忌を悼む式典が行われ、遺族や多くの関係者らが
参列し、防災への思いを新たにした。
陸自富士学校普通科教導連隊に所属していた田上陸士長は当時、道路から土石を取り除く
作業中に土砂崩れに巻き込まれ死亡した。現在でも地元の子供たちが中心になり、
殉職現場の県道沿いに建つ慰霊碑周辺の清掃活動を続けている。
この日、会場となった長雲寺境内には田上陸士長の新たな慰霊碑を建立。参列者は
陸自のラッパ隊の合図で黙祷(もくとう)すると、僧侶の読経の後、
1人ひとり霊前に献花した。
田上陸士長の弟の田上棟造さん(69)も広島県福山市から駆けつけ、「この地に
兄が眠っていることを忘れたことはない。50年の長きに渡って清掃作業や慰霊碑を
管理してくれてありがとう」と、地元住民に感謝の言葉を述べた。
*+*+ 産経ニュース 2010/07/25[15:05:07] +*+*
http://sankei.jp.msn.com/region/chubu/shizuoka/100725/szk1007251452005-n1.htm