スカイマーク、茨城―神戸線10月再開 自衛隊の協力取り付け
2010/7/20 20:25
スカイマークは20日、9月に運休する茨城空港―神戸空港線(1日1往復)を10月に再開することを決めた。
同日、西久保慎一社長が茨城県の橋本昌知事を訪問し、その後の記者会見で明らかにした。再開理由に
ついて「県側が茨城空港の管制を担当する自衛隊の協力を取り付けたため」としている。
3月に開港した茨城空港は航空自衛隊・百里基地の中に作った民間共有化空港。スカイマークは6月24日に
「航空祭や観閲式などの空自の行事の際にダイヤ変更を迫られるため、安定運航できない」として神戸線の
休止を発表していた。
同線は茨城空港にとって唯一の国内線で、県、自衛隊、スカイマークの3者の調整が続いていた。西久保社長
によると「問題は全面的に県庁のほうで解決いただいた」とし、さらに来年の早い段階で茨城―新千歳、
茨城―中部国際空港の2路線を新規開設する意向も表明した。
ただ百里基地は首都圏防空の要で、空自関係者からは「民間航空会社の意向は尊重するが対応には限界が
ある」との指摘がある。また、新規航空会社の路線新設は一般的に航空機の保有数を増やすか既存路線を
減便・廃止して航空機を捻出(ねんしゅつ)する必要がある。
大手航空会社や国土交通省などからは、スカイマークの新規路線の実現性を疑問視する声や交通インフラの
安定維持に対する認識の薄さを懸念する声が出ている。
ソース: 日本経済新聞
http://www.nikkei.com/news/latest/article/g=96958A9C93819696E0E2E290868DE0E2E2E5E0E2E3E28698E0E2E2E2