カジュアル衣料のユニクロを運営するファーストリテイリングは、ノーベル平和賞を受賞した
バングラデシュのムハマド・ユヌス氏率いる貧困者向け少額融資機関「グラミン銀行」と合弁会社を設立し、
現地の雇用創出などを目的とする「ソーシャルビジネス」事業に乗り出す。
13日午後、ファーストリテイリングの柳井正会長兼社長とユヌス氏が記者会見して発表する。
日本企業がグラミン銀行と合弁事業を展開するのは初めて。
ファーストリテイリングはバングラデシュなどで衣類を製造している。だが、現地の人々にとっては、価格が高すぎ、手が届きにくい。
このため、合弁会社で、無理なく購入できる衣類を製造し、得た利益は雇用拡大につながるよう再投資、
将来的に生活水準の向上や経済発展につなげることを目指す。途上国での収益を目的としないソーシャルビジネスは
欧米企業の間では広がっているが、日本企業としてはファーストリテイリングが最大級の取り組みとなる。
グラミン銀は83年に設立。農村部の女性への低利・無担保融資などで、貧困層の生活向上に貢献したとして06年、
総裁を務めるユヌス氏とともにノーベル平和賞を受賞した。【井出晋平】
以下ソース:毎日新聞
http://mainichi.jp/select/world/asia/news/20100713k0000e020055000c.html