太陽光発電で蓄えられたエネルギーだけで空を飛ぶ飛行機の試作機が、
夜の間も飛行が続けられるかを試す実験飛行を始めました。
このソーラー飛行機は、スイスの研究チームが7年かけて開発したもので、7日朝、操縦士1人を乗せて、
スイス西部のパイエルヌを離陸しました。飛行機は、主翼部分におよそ1万2000枚の太陽電池パネルが取り付けられ、
蓄電されたエネルギーを電気モーターに送り、プロペラを回す仕組みになっています。太陽光発電を利用した飛行機は、
これまでにも開発されていますが、研究チームによりますと、蓄電による夜間飛行が可能なものは、これが初めてだということです。
研究チームでは、昼間に十分に蓄電できたか、日没ごろにデータを確認したうえで、
夜明けまでおよそ7、8時間の夜間飛行が可能かどうかを判断するということです。
研究チームのベルトラン・ピカール氏は「燃料がなくても、昼夜を分かたず飛び続けることがわれわれの長年の夢であり、
今回の飛行は最も重要な実験になる」と話しています。
研究チームでは、今回のテスト結果を踏まえて、さらに改良を重ね、3年以内に世界1周を目指すということです。
以下ソース:NHK
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20100707/k10015601751000.html