早河洋社長 定例会見(7月2日)の要旨バックナンバー2010年7月5日
※視聴率状況について
早河社長:
4月クールが終了し、ゴールデンが民放2位タイで11.6%、
プライムが12.2%で2位、全日7.3%・3位、プライム2はトップ。6月月間平均視聴率では、
ゴールデン・12.6%・1位、プライム・13.2%・1位、プライム2・8.3%・1位。全日・7.4%・3位。
全体として、「日本対オランダ戦」を核にして、スペシャル編成が功を奏した。
また、ゴールデンウイークもG・Pトップで良かった。
ドラマも「臨場」や社会現象にもなった「同窓会」など全般的に健闘した。バラエティも
「学べるニュース」が高視聴率で、月曜に編成した「お試しかっ!」も成功した。
サッカーという良い条件もあったが、このクールは挑戦的で攻撃的な編成が実った。
「報道ステーション」も堅調だった。7月クールが始まったが、「新・警視庁捜査一課9係」が
16%台と、水曜9時の好調な流れを保っている。昨日放送のSMAP主演、
2時間スペシャルドラマ「毒トマト殺人事件」が15.4%の高視聴率を獲得した。
発想がユニークで出来栄えも面白い内容で、ひとつの成果だと思う。
W杯については、当社の場合は「日本対オランダ戦」を放送し目標視聴率には達しなかった。
要因としては、パブリックビューイングが多かったことや、土曜日ということもあり、
スポーツバーや飲食店など人の集まる場所で集団視聴した。“街頭テレビ化”と言ってもいい。
ワンセグもあったのではないか。通常では「家に帰ってテレビを見よう」というのが
「今日は出かけて皆でテレビを見よう」という視聴行動があったのではないか。
感動の共有化、共同体験というものである。4試合とも歴史的な熱戦で、フランス、
日・韓、ドイツ大会の中で最も感動を呼んだ大会だった。サッカー熱も盛り上がり、
経済効果という意味で日本中を元気にしてくれた。私どもの視聴率にも満足している。
(中略)
※営業状況について
早河社長:
5月は、タイムが前年比で104%弱、スポットが112%弱、トータルでは約108%で
確定した。タイムは「トリック新作スペシャル」が高カロリーでセールスできた。一方、
プロ野球2試合は苦戦した。スポットは前年が悪かった反動で4月以上の活況だった。
前年比、予算比ともに大きく上回った。シェアは前年と同じ21.8%。
6月は、タイムが約110%、スポットが約94%、最終的には95%行くと思うが、
トータルでは約102%で推移している。タイムは、サッカーW杯で日本が奮闘し
決勝トーナメントに進出したこともあり、一気に盛り上がりが出てきて、売り上げが伸びた。
最終的には前回のドイツ大会の実績を超えることを期待している。レギュラーも健闘し、
「全米オープン」などの単発も順調に仕上がって、6月のタイムは前年比、予算比ともに
プラス。スポットは5月に比べると市況の動きが鈍り伸び悩んだ。第1四半期は
当初の計画通りに進んで、予算が達成できるのではないか。最終集計中である。
7月は、タイムが約91%、スポットが約65%で、トータル約79%くらいで推移している。
タイムは、5月・6月と同様順調である。昨年の「世界水泳」の目減り分があり、
減収になると思うが、「全英オープン」「全英女子オープン」「全米女子オープン」
「プロ野球オールスター」などの大型単発によって、大体前年比100%に迫り、
予算達成可能な状態になっている。スポットもやわらかいところを含めると
既に前年を上回っている。まずまずのペースということだ。
(以下略)
tv asahi corporation
http://company.tv-asahi.co.jp/contents/interview/cur/index.html