インドで、ガソリンやディーゼル燃料などに対する補助金が廃止されたり削減されたりしたことへの反発から
全国規模のストライキが行われ、トヨタ自動車の現地工場は、5日の全日、操業を取りやめました。
インドでは、所得が低い人々の生活を支えるため、政府が石油関連企業に補助金を出して燃料価格を低く抑えてきました。
しかし、昨年度の財政赤字がGDP=国内総生産の6.6%に達したことから、
財政の健全化を目指すインド政府が先月、ガソリンに対する補助金を廃止するとともに、
ディーゼル燃料や灯油などへの補助金を削減した結果、首都ニューデリーでは、
燃料価格がディーゼル燃料で5%、灯油で30%余り上昇しました。これに反発した野党は5日、
全国規模のストライキを呼びかけ、各地でバスや列車が運休したり、企業や商店が臨時休業したりしました。
この影響で、南部の都市バンガロールの郊外にあるトヨタ自動車の工場でも、5日の全日、操業を取りやめ、
3000人を超える従業員を自宅待機としました。今回のストライキは、5日だけで終わり、
トヨタ自動車では、6日から工場の操業を再開することにしていますが、
今月末からインドの国会が始まるのを前に、野党が再び抗議行動を活発化させることも予想されます。
以下ソース:7月6日 5時39分 NHK(サイトに動画あり)
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20100706/k10015559181000.html