職場でアスベストを吸い込んで肺がんや中皮腫になったとして、昨年度、労災と認定された人が、
4年連続で1000人を超えたことが、厚生労働省のまとめでわかりました。
厚生労働省によりますと、職場でアスベストを吸い込んで肺がんや中皮腫などの健康被害を受けたとして、
昨年度、労災と認定された人は1073人に上りました。これは、前の年より42人減ったものの、
平成18年度から4年連続で1000人を超えました。業種別では、アスベストを使った
断熱材などを扱う建設業で働いていた人が半数以上の540人、アスベストの製造工場など
製造業で働いていた人が443人、そして、アスベストの運搬など運輸業の人が23人などとなっています。
また、都道府県別では、最も多かった東京が142人、次いで大阪が104人、
兵庫が101人、神奈川が81人などとなっています。アスベストは4年前に使用が全面的に禁止されましたが、
健康被害が現れるまでに20年から40年の潜伏期間があるとされていることから、
厚生労働省は「不安のある人は一刻も早く医療機関を受診してほしい」と呼びかけています。
アスベストの健康被害をめぐっては、大阪の元作業員らが国を訴えた裁判で、ことし5月に
国の責任を認める判決が出され、原告と被告の双方が控訴しています。
以下ソース:7月5日 4時11分 NHK
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20100705/k10015534661000.html