[リマ 1日 ロイター] 欧州と南米ペルーの古生物学者のチームが1日、ペルー南部の
砂漠地帯から、成人男性の前腕よりも大きな歯を持つ巨大なクジラのあごと頭の骨の化石を発見したと発表した。
調査チームの一員でペルーの自然史博物館の古生物学者のロドルフォ・サラス氏は、旧約聖書に
登場する海の怪物と小説「白鯨」の作者ハーマン・メルビルの名から、このクジラを「レビアタン・メルビレイ」
と命名したと明かした。また「36センチ前後もあるこの巨大な歯からみて、レビアタンは大型の捕食動物だった
と考えられる。その歯は過去に類を見ない大きさだ」と語った。
調査チームはこの化石を見付けた時期を2年前の2008年と説明しているが、その発見についてこれまで発表していなかった。
レビアタンは約1200万年前に生息していたとみられ、その歯の大きさは恐竜のティラノサウルスの歯の2倍に
相当する。サラス氏は「レビアタンはほかの(種類の)クジラを常食としていたのだろう」と推測。その上で
「レビアタンはこれまで海に生息した肉食動物の中でも最大である可能性がある」との見方を示した。
調査チームでは、この発見を英科学誌ネイチャーで発表。発見された化石は、近くペルーの首都リマで
展示される予定となっている。
REUTERS
2010年 07月 2日 17:27
http://jp.reuters.com/article/oddlyEnoughNews/idJPJAPAN-16118620100702 http://www.excite.co.jp/News/science/20100701/Nationalgeo_2010070102.html ペルーの街イーカ近郊の砂漠に露出した岩の中から、古代のマッコウクジラの新種レビアタン・メルビレイ(Leviathan mellvillei)の化石が発掘された(撮影日不明)。
旧約聖書に登場する海の怪物レビアタンのように恐ろしいこのクジラは、同じ時代の同じ海域に生息していたサメ、メガロドン(学名:Carcharodon megalodon)のライバルだった
可能性がある。メガロドンは歴史上で最大のサメで、餌とする他のクジラを巡ってレビアタン・メルビレイと争っていた可能性がある。研究を率いたオリビエ・ランベール氏は、
「もしかすると直接闘っていたかもしれない」と推測する。
この2つの巨大海獣が実際に闘ったとしたら、勝敗の行方を想像することは難しい。「当然、互いの子どもを攻撃した可能性が高いが、成体同士の争いになればどちらが勝ってもおかしくない」。
2008年の研究によれば、メガロドンはこれまでに生息が確認されている生物の中で噛む力が最も強く、小型車をつぶせるほどだったことが判明している。レビアタン・メルビレイの噛む力の
研究はまだ行われていないと同氏は付け加える。
JAWSVS白鯨