取調検事、「被疑者ノート」を否定=厚労省元係長公判−郵便不正
障害者割引郵便悪用事件に絡み、厚生労働省元局長村木厚子被告(54)に指示され偽の証明書を作成したなどとして、
虚偽有印公文書作成・同行使罪に問われた同省元係長上村勉被告(40)の公判が30日、大阪地裁であった。取り調べ検事2人が
証人出廷し、同被告が拘置中につけていた「被疑者ノート」の内容を否定した。
上村被告が村木被告の指示を認めた供述調書の任意性が争われており、横田信之裁判長は弁護側が提出したノートを
証拠採用している。
証人尋問で国井弘樹検事(35)は「調書は検事の作文」とのノートの記載について「作文できたなら関係者供述などと
合うようになるはずだが、合っていない。供述通り録取した」と反論した。
「被疑者が自白しないとき拷問する。プレッシャーを感じた」との記載に関しては「世間話を脅迫内容にされた。うまく利用された」と
述べた。
村木被告の公判で横田裁判長は、ノートを基に「取り調べに問題があった」として調書を却下している。(2010/06/30-17:24)
http://www.jiji.com/jc/c?g=eco_30&k=2010063000815