【政治】米 欧州財政危機の影響を懸念　オバマ大統領が連邦準備制度理事会のバーナンキ議長との会談後、声明を発表

米 欧州財政危機の影響を懸念

6月30日 6時39分
アメリカのオバマ大統領は、中央銀行に当たるＦＲＢ＝連邦準備制度理事会のバーナンキ議長との会談後、声明を発表し、ヨーロッパの
財政危機の影響に懸念を示すとともに、議会に対し、金融危機の再発防止を目的とする金融規制改革法案などを速やかに可決するよう
呼びかけました。

オバマ大統領は、２９日、ホワイトハウスでＦＲＢのバーナンキ議長と会談したあと、声明を発表し、「アメリカ経済は強くなっており、
製造業などに改善がみられるとの認識でバーナンキ議長と一致した」と述べました。しかし、一方でオバマ大統領は、ヨーロッパの
財政危機に言及し、「市場や企業、投資家を神経質にさせている」として、アメリカ経済への影響に懸念を示しました。そのうえで、
オバマ大統領は、議会に対し、金融危機の再発防止を目的とする金融規制改革法案や、失業保険の再延長法案を速やかに
可決するよう呼びかけました。オバマ政権は、最優先課題の一つと位置づけてきた金融規制改革法案について、来月４日までに
成立させたい考えですが、議会上院での与野党の勢力がきっ抗するなか、与党・民主党の長老議員が死去したことなどで不透明な
情勢が続いています。

http://www.nhk.or.jp/news/html/20100630/k10015440631000.html