米住宅価格 需要増で大幅上昇
6月30日 8時28分
ことし4月のアメリカの住宅価格は、住宅を購入する人を対象にした減税措置が4月末で期限切れとなったのに伴い、駆け込み需要が
増えた影響を受けて、前の年の同じ時期より大幅に上昇しました。
アメリカの大手格付け会社は、29日、全米の一戸建て住宅の4月の価格指数を発表しました。それによりますと、住宅価格は、
20都市の平均で前の年の同じ時期に比べて3.8%の大幅なプラスとなりました。これは、住宅を購入する人を対象にした減税措置が
4月末で期限切れとなったのに伴い、駆け込み需要が増え、住宅の取り引き価格が上がったものとみられています。しかし、減税措置が
無くなった5月は、住宅の着工件数や新築の住宅販売件数が大きく落ち込んでおり、住宅価格についても、このまま安定した上昇傾向が
続くかどうかは不透明です。アメリカ政府は、これまで減税や住宅ローンを担保にした証券の買い取りなどを通じて、住宅市場全体を
下支えしてきましたが、こうした措置が切れたあとでも回復傾向が続くのかどうかに市場の注目が集まっています。
http://www.nhk.or.jp/news/html/20100630/k10015441521000.html