【社会】「お互い、運命共同体ですね」「渡りに船」…交錯する二つの金融事件、SFCGと日本振興銀行の“もたれ合い”、違法金利で債権取引

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1諸君(もろきみ)φ ★
 経営破綻(はたん)直前の資産隠しの疑いで元社長・大島健伸容疑者(62)らが16日に逮捕された商工ローン大手「SFCG」
(旧商工ファンド)。金融庁の検査を妨害した容疑で11日に警視庁の強制捜査を受けた日本振興銀行がSFCGの債権を買い取り、
SFCG側も当座の資金を手に入れるという、両者のもたれ合い構図があったことが分かった。同庁は、交錯する二つの金融事件の解明
を進めている。

 SFCG元幹部の話や同社の内部資料によると、SFCGが貸し出し債権を振興銀に売却するビジネスが始まったのは2007年
10月ごろ。米国発の低所得者向け住宅ローン(サブプライムローン)の焦げ付き問題をきっかけに、外資系金融機関からの資金調達
が困難となったSFCGには、資金を得る有効な手段となった。一方、融資先の開拓が思うように進まず、経常利益が赤字だった振興銀
にとっても、債権買い取りで金利を得られるメリットがあった。両者にとって、この債権取引は「渡りに船」(SFCG元幹部)だったという。

 破産手続き中のSFCGの大島元社長が東京高裁に提出した陳述書によると、大島元社長は昨年1月、振興銀の経営を主導して
きた木村剛前会長と会食。2人は「お互い、運命共同体ですね」と語り合い、債権売買ビジネスの拡大路線を目指すことを確認した
という。

 振興銀は同月、約100億円の債権を買い取る際、1カ月後にSFCGに買い戻させる合意を結び、事実上の融資をした。金利に
あたる手数料は年45.7%と出資法が定める上限を上回り、違法性のある取引だった。振興銀が07年以降、SFCGから債権を
買い取った総額は昨年2月時点で約1043億円に達していた。

 その後の同年5月下旬、振興銀は金融庁から検査通知を受けた。振興銀の当時の融資企画担当の執行役らは、SFCGとの債権
取引などに関する電子メールを削除し、銀行法違反(検査忌避)の疑いが持たれている。

 一方、SFCGの破産管財人などによると、同社は、振興銀との取引とは別に、経営破綻が決定的となった08年11月以降、不動産
担保ローンなどの債権1420億円を大島元社長の親族会社などに無償や格安で譲渡する手続きを水面下で進めていた。子会社株式
や役員の生命保険解約金など約1238億円も移され、いずれもSFCG内では優良資産と評価されていたものだったという。

 また、08年8月付で大島元社長の役員報酬が月額2千万円から9700万円に引き上げられたり、同年10月に大島元社長の自宅
家賃を月1525万円から3150万円に変更して所有者の親族会社への支払いを増やしたりしていたことも、破産管財人は明らかにして
いる。

 SFCG元幹部は「この時期の振興銀との債権取引は、当座の資金を捻出(ねんしゅつ)するために行われ、優良資産を関連会社に
隠す手続きを終えるまでの時間稼ぎをしていた」と証言している。

ソース(朝日新聞) http://www.asahi.com/national/update/0616/TKY201006160226.html?ref=rss
2名前をあたえないでください:2010/06/16(水) 21:16:14 ID:WcvW+joT
木村も逮捕しなきゃ嘘。
3諸君(もろきみ)φ ★:2010/06/16(水) 21:19:11 ID:???
まぁ色々と裏があるのは知ってますけど、さてこの2社だけにとどまりますかどうかw
こういう「大掛かりな経済犯罪」ってのは、たいてい他の「案件」に繋がってるものだったりしますぜ。
4名前をあたえないでください:2010/06/16(水) 23:23:13 ID:gXGwhNZX
類は友を呼ぶ
5名前をあたえないでください:2010/06/17(木) 19:50:46 ID:xPjwYM1e
諸君(もろきみ)φ ★は白丁。
6名前をあたえないでください:2010/06/19(土) 21:57:04 ID:8RvDLzxi
うん
7名前をあたえないでください:2010/06/19(土) 22:21:37 ID:8RvDLzxi
8名前をあたえないでください:2010/06/21(月) 19:08:24 ID:/KDc9VZq
age
9名前をあたえないでください
刑事告発された振興銀を追い詰める捜査の真の狙い
 4ヵ月間の業務停止という行政処分のショックも冷めやらぬなか、金融庁が日本振興銀行にさらなる追い打ちをかけた。処分からわずか2週間ほどで、今度は刑事告発に踏み切ったのだ。

 告発内容は、法人としての振興銀とその役職員を対象とした銀行法違反の疑い。金融庁検査の際に、不都合なメールを意図的に削除するという検査忌避行為の悪質性や、今後の金融行政への影響などを重く見たというのが理由だ。

 とはいえこの一件は、氷山の一角にすぎないとの見方がもっぱらだ。銀行法違反は単なるとっかかりで、金融庁が手を出せなかった別の“疑惑”に飛び火していく公算が大きいと見られているのだ。

 焦点の一つが振興銀と特定の親密先企業との関係だ。関係者によれば、前経営トップと親しい企業に振興銀から、適切な審査なしで別の親密先企業数社を通じて迂回融資されていた疑いがあるという。
「検査で調べられるのは、銀行本体とその融資先まで」(金融庁幹部)だったため、これまでカネの行方を追うことができなかったが、今後は警察の手によって解明が進められるものと見られている。

 さらに今回、削除されたメールの多くが、商工ローンとのあいだで取引した債権に絡むものだったことから、「捜査当局も関心を示している」(関係者)。
振興銀関係者によればこうした取引は、「前経営トップ自ら主導してやっていた」といい、前述の迂回融資疑惑も含め、捜査関係者は「前経営トップの責任問題も視野に入れ、捜査を進めている」と明かす。

 5年あまり前、同じく検査忌避で刑事告発された旧UFJ銀行では、その後告発対象ではなかった元副頭取が逮捕される事態にまで発展した。
今回も、告発対象は非公表ながら、捜査当局の目が前経営トップに向けられていることは確実だ。

 これまで数々の疑惑が指摘されながらも解明に至らなかった振興銀に潜む闇が、今後の捜査次第で明らかにされるかもしれない。
http://diamond.jp/articles/-/8490