(CNN)
アフリカのコンゴ民主共和国(旧ザイール)で野生のゴリラが絶滅する恐れが強まったとして、国連が
ゴリラの赤ちゃん救出作戦を展開している。5月27日の第1陣に続き、7月中旬には第2陣を保護区に
空輸する予定。国連によると、コンゴ民主共和国から救出したゴリラの赤ちゃんは保護区で育て、いずれ
自然に返す計画。
同国の熱帯雨林はゴリラなどの類人猿生息地として知られているが、これまでの予想では2030年まで
にゴリラの個体数は10分の1に減るとみられていた。しかし国連は3月に発表した報告書でさらなる
状況の悪化を予想、2020年代半ばまでに中央アフリカのゴリラの大半が絶滅する恐れがあるとした。
特にコンゴ民主共和国ではゴリラ生息地の多くを反政府軍が制圧し、森林の伐採や鉱物の採掘を行っている。
報告によれば、反政府軍力は木材や携帯電話に使われる鉱物の密輸で年間1400〜5000万ドルを調達し、
政府軍との戦闘資金に充てているという。
治安の悪化で発生した大量の避難民に対し、密猟業者が類人猿の肉を食肉として供給するケースも増えて
いるという。
ソース:
http://www.cnn.co.jp/science/AIC201006070013.html