Flashを捨てる端末があれば、なんとか拾いあげようとするのが挑戦者というものです。Chris Smoakさんが
開発中のSmokescreenは、Flashを分解してHTML5+JavaScriptで再構築するライブラリ。具体的にはフラッシュの
swfファイルを読み込み、中にあるスクリプトデータをJavaScriptに変換、画像データと音声データも抽出し、
HTML5として再構成してウェブページ内にロードするという荒技にもほどがあるつくりです。
Smokescreen自身はJavaScriptで構成されていますので、利用するにはウェブページ側でSmokescreenを読みこむ
よう準備しておくだけ。ユーザ側で特別な準備は不要ですし、アプリではないのでApp Store検閲の心配もありません。
残念ながらまだ変換できるのは限定的な機能に留まっていますが、たとえばリンク先にあるようなバナー広告のデモは、
モダンなブラウザ(Firefox / Safari / Opera / Google Chromeの各最新版など)であれば問題なく変換・動作できます。
FlashをHTML5+JavaScriptとして読みこめるメリットは、Flashプラグインのない端末でもFlashファイルが読み
こめること。もちろんiPhone / iPad / iPod touchのことです。Flashの機能がHTML5とJavaScriptで実現できる
というのがAdobeにとって朗報なのかは微妙なところですが、Flash規格はオープンと繰り返してきた同社にとっては
本望ではないでしょうか。続きには動画デモ。お使いのブラウザがモダンであれば、リンク先でも確認できます。
ソース:
http://japanese.engadget.com/2010/05/31/flash-html5-smokescreen-ipad/