カリブ海の島国ジャマイカでは、麻薬組織の大規模な摘発に乗り出した治安部隊と麻薬組織の間で
銃撃戦が断続的に続いており、地元住民を含む27人が死亡するなど、混乱が広がっています。
ジャマイカの首都キングストンでは、麻薬組織のリーダーの拘束に乗り出した治安部隊と、これに抵抗する麻薬組織の間で
23日に銃撃戦が発生し、25日まで断続的に続いています。警察によりますと、一連の衝突で、これまでに少なくとも27人が死亡し、
その多くが銃撃戦に巻き込まれた地元の住民だということです。麻薬組織側は、拠点とするスラム街の周辺にバリケードを築き、
立てこもりを続けていて、キングストンでは学校や病院が閉鎖されたほか、国際空港に通じる道が封鎖されて一部の便がキャンセルとなるなど、
混乱が広がっています。ジャマイカ政府は、麻薬組織のリーダーの拘束に向けた作戦をさらに強化するため、非常事態宣言をキングストン全域と
近郊の県に出しています。ジャマイカ政府によりますと、これまでに麻薬組織のメンバー200人余りを拘束したということですが、
リーダーの行方は依然としてわかっておらず、双方の衝突による混乱がさらに広がることも懸念されています。
ソース
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20100526/k10014684571000.html