県警少年課は福井県内の中学2年生を対象とした
インターネットや携帯電話の利用、万引などに関する意識調査の結果をまとめた。
「インターネットで知り合った人に会う」と約7%の生徒が答えており、
同課は「犯罪に巻き込まれる恐れがある。機器を買い与えるだけでなく、家庭で利用方法や危険性について話し合ってほしい」と呼び掛けている。
調査は同課と県が昨年9、10月、県内の全中学2年生8223人を対象に無記名のアンケート方式で行い、
7872人から用紙を回収した(質問項目によって実際の回答数は異なる)。
「インターネットで知り合った人と実際に会うか」との問いには、
7201人(93・5%)が「悪いことなのでしない」「捕まるかもしれないのでしない」としたが、
253人(3・3%)が「友人や家族にばれないならばする」、243人(3・2%)が「する」と回答した。
また「自分に来たチェーンメールを友人に送るか」との問いに計633人(8・2%)が、
「友人や家族にばれないならばする」「する」と答えており、
同課は「インターネット利用について一部で規範意識が乏しい面が見られる」と分析している。
学校以外でインターネットを利用している生徒は6336人(81・9%)。
利用目的(複数回答)は「趣味や遊びのため」63・7%、
「音楽を聴く」46・5%、「メールをする」42・5%の順で、
「勉強のため」は30・0%だった。
「オンラインゲーム」は男子が女子の約3倍、
「ブログ、ホームページの作成、更新」は女子が男子の約6倍の人数で、男女で大きく違いが出た。
携帯電話を所持しているのは5人に1人に当たる1715人(22・2%)で、
内訳は男子612人、女子1098人と女子の割合が高かった。
「携帯電話でメールやインターネットを一日どれくらい利用するか」との問いに、
169人が3時間以上と回答。女子が131人を占め、男子の4倍近くに上っている。
携帯電話に関するトラブルでは、425人が「いたずらメールやチェーンメール、わいせつ画像を送られた」経験を持っていた。
「使ったことのないサイトの利用料金を請求された」生徒が69人(男子21人、女子48人)、
「インターネットで知り合った人に実際に付きまとわれた」生徒も13人(男子2人、女子11人)いた。
「万引に対する意識」(複数回答)については「管理が悪いなど店側にも落ち度がある」426人(5・4%)、
「万引しても何とも思わない」67人(0・9%)と、規範意識に欠ける回答も少数見られた。
同課はアンケート結果を踏まえ「(小中高校で実施している)非行防止教室の内容を充実させたい」としている。
ソース 福井新聞 2010年5月25日午前7時08分
http://www.fukuishimbun.co.jp/modules/news0/index.php?page=article&storyid=21609&storytopic=1