【科学】 タミフルの化学合成法を開発する → 特許問題恐れ(?)企業が共同研究打ち切る → 新技術は中国企業へ [05/21]

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タミフル新合成法を巡る化学博士の嘆き 産学連携も中国に勢い
科学技術部編集委員 矢野寿彦

今年3月、東京大学を定年退職した柴崎正勝博士(現在、微生物化学研究会微生物化学
研究センター・化学研究センター長)が悔しがっている。独自の触媒技術を駆使して開発した
「タミフル化学合成法」の実用化で、日本の製薬企業との連携が頓挫したからだ。量産技術
が確立すれば製造コストが10分の1以下になる新手法は中国の化学会社の手に渡ることに
なった。「苦渋の選択だった」(柴崎博士)という。

新型インフルエンザのパンデミック(世界的大流行)で誰もがその名前を知るようになった
抗ウイルス薬タミフル。実は中華料理に欠かせない八角と呼ぶ香辛料から作る。天然物の
ため生育が天候に左右され、インフルエンザが大流行した場合の安定供給を懸念する声が
強かった。

柴崎博士は「不斉触媒」という化学反応を自在に操る触媒技術で八角を使わずに石油から
オセルタミビル(タミフルの一般名)の合成に成功した。2006年にシクロヘキサジエンから作製。
09年2月に、安全性をより高めた、ブタジエン誘導体を原料とする合成法にたどり着いた。

「タミフル新化学合成法開発」のニュースが国内外に報じられると、タミフルを手掛けるロシュ
の腹を探るため、柴崎博士はスイスに飛んだ。「自分たちは(新合成法に)関心はないが、
きっと日本の製薬会社が興味を示すだろう」。ロシュ幹部のこの発言に国内での産学連携に
よる実用化研究に自信が持てたという。

実際、ある大手製薬会社と研究者を交流する形で共同研究がスタート。合成工程の最後を
変えるだけで、(薬が効かなくなる)耐性ウイルスにも効きそうだということが判明したが、
相手企業は共同研究の打ち切りを通告してきた。「ロシュが保有する特許問題もあり、経営
陣がリスクをとらなかったのだろう」と柴崎博士は推測する。

09年秋、人づてに中国の北京オデッセイ化学が関心を持っているということを知る。10年1月
早々、わずか2カ月足らずで技術供与の基本合意となった。会社の規模を差し引いて考えた
としても「あまりの意思決定の早さに驚いた」(柴崎博士)。年内を目標に量産技術の確立を
目指す。


04年の国立大学の法人化を契機に、米国を見習って国内でも産学連携が加速した。
それまで基礎研究に軸足を置いてきた国立大学だが、「自立する」には研究費を自分の力で
稼がなければならなくなったからだ。将来の事業の芽をなかなか自社開発できなくなった
企業側も大学を使う利点に目を向けるようになり、共同研究は花盛りだった。

あれから6年。産学連携が実を結んだケースは少ない。経済産業省の産業構造審議会の
部会では「産学連携のつまずき」を検証中。大学側からすると「企業はリスクをとらない」との
不満が強く、民間側も「実用化できるかどうかもわからないのに、特許移転だけで金を要求
されても困る」とこぼす。2者の溝は深く、なかなか埋まりそうにない。

「タミフル新化学合成法」を巡る今回の問題で、もう一つ気がかりなのが国の姿勢だ。新型
インフルエンザをはじめとした新たな感染症対策は、まさに安全保障にもかかわる。真意は
定かでないが、北京オディセイ化学が食指を動かした背景には、中国政府の後押しがあった
という。

産学連携でも中国の勢いが垣間見える。


ソース:日本経済新聞 2010/5/21 9:00
www.nikkei.com/tech/ssbiz/article/g=96958A9C93819696E3EAE2E1E38DE3EAE2E7E0E2E3E2E2E2E2E2E2E2
www.nikkei.com/tech/ssbiz/article/g=96958A9C93819696E3EAE2E1E38DE3EAE2E7E0E2E3E2E2E2E2E2E2E2;df=2
2名前をあたえないでください:2010/05/23(日) 22:53:55 ID:3iRqFPZa
中国は特許関係ないからな
3名前をあたえないでください:2010/05/23(日) 22:56:03 ID:s5n+zvqx
>>1
でも結局中国に売った売国奴なんですよね
4名前をあたえないでください:2010/05/23(日) 22:57:52 ID:qY+8EoDD
化学合成は機器や装置で金かかりそうだからな・・
5名前をあたえないでください:2010/05/23(日) 22:58:33 ID:YJmkQaaz
>>2
そういう問題ではないと思うが。

リスクを取れるか
意思決定の速さ
6名前をあたえないでください:2010/05/23(日) 23:00:25 ID:8ZSZbuKz
>>3
じゃあどうしろってんだよ
霞み食って生きてるわけじゃねぇんだぞ
7名前をあたえないでください:2010/05/23(日) 23:02:43 ID:jLqd5K/G
とにかく、日本が急速に衰退中ってことだな・・・(泣)
8名前をあたえないでください:2010/05/23(日) 23:03:00 ID:73kkYFyT
日本の企業って・・・
9名前をあたえないでください:2010/05/23(日) 23:03:10 ID:Odtc7uCU
仮に世界規模のパンデミック直前にその中国企業が特許侵害をごね出したら
どこの会社も量産できない状態になっちゃわない?
インフルで大勢死んじゃうよ?
10名前をあたえないでください:2010/05/23(日) 23:04:59 ID:oyh89/fq
団塊世代にとって、なにもやらないで逃げ切るのが一番だからな。
11名前をあたえないでください:2010/05/23(日) 23:06:46 ID:fL1cOvZr
特許を中国の企業に売ったということなんだね。
今後国内のメーカーが同じ方法で製造しようとしても、
中国が特許を楯に拒絶し許諾しなかったり、
あるいはバイアグラのように馬鹿高い特許料あるいは
独占価格を押し付けてくるのだろうか。
 日本の製薬メーカーは、もうじき各種のゾロ薬の
特許の期限が切れて沈没すると言われているな。
12名前をあたえないでください:2010/05/23(日) 23:07:52 ID:wLU0Vf0m
武力があれば、特許は関係ない。
軍事大国は、特許大国だ。
べっ、別に、アメリカのコトを言っているわけじゃないよ。
13名前をあたえないでください:2010/05/23(日) 23:09:46 ID:8ZSZbuKz
というかなんでロシュは買わなかったんだ?
14名前をあたえないでください:2010/05/23(日) 23:10:10 ID:3iRqFPZa
結局は薬に頼らないように体を鍛えろってことだよ。
15名前をあたえないでください:2010/05/23(日) 23:15:45 ID:MidkE049
もうタミフルじゃ押さえ切れない耐性ウイルスも出現してるよ。
16名前をあたえないでください:2010/05/23(日) 23:21:05 ID:qY+8EoDD
>>13

ロシュは新合成法に関心はないといってる。

>>15

合成工程の最後を 変えるだけで、(薬が効かなくなる)
耐性ウイルスにも効きそうだということが判明した
とよくわかんないけどそう書いてあるよ!
17名前をあたえないでください:2010/05/23(日) 23:28:10 ID:Lf6JQVNI
ベンチャーキャピタルに相談して協力者募って自分らで立ち上げるって手は無かったのかな。
企業のリスクマネージメントを批判するくらいだからそれくらいのことはできるよね?
18名前をあたえないでください:2010/05/23(日) 23:29:07 ID:8ZSZbuKz
>>16
だからその理由を聞いてるんだよ
ロシュにしたって量産化、安定供給は望む所だろ
19名前をあたえないでください:2010/05/23(日) 23:30:57 ID:qY+8EoDD
>>18

すまん そこはわかりません。
20名前をあたえないでください:2010/05/23(日) 23:40:33 ID:/1vtXJNv
文系しかしらない法務部門やMBAとったのがいざというとき逃げるからな。
21名前をあたえないでください:2010/05/23(日) 23:48:18 ID:L7gE5/AR
新型インフルエンザについては、タミフルの次段階の薬に進みつつある状況で、
特許問題が明らかにからむ薬に手を伸ばす日本企業があるわけない、
というより特許無視の中国企業以外からむわけがない。
22名前をあたえないでください:2010/05/24(月) 00:11:57 ID:Bj83j7Mm
>>18
たぶんロシュとしては新しい方法での製品開発に金掛ける
よりも今のままのほうが確実に儲かるからだろう。消費者側
としては値段が10分の1になったほうがいいに決まっているけど
売るほうとしては必ずしもそうではない。たとえばこんな場合、
ロシュがこの開発方法の特許を買ってそのままお蔵入り
にしてしまうこともある。今のままのほうがロシュにとって
利益になるのであれば。製薬会社はボランティアではない。
もう一つはロシュがどんな特許を持っているか詳しくは
わからないが他の製薬会社がその方法で開発費と時間を
掛けて製品化しても彼らが持っている特許に抵触して
何らかのライセンス料が見込めるからでは。ロシュの
「自分たちは(新合成法に)関心はないが、きっと日本の
製薬会社が興味を示すだろう」というせりふがそれを
物語っている気がする。もしかしたらその特許には記事にある
最後の工程を変えることによってできるかもしれない耐性
ウイルスにも効きそうな薬も範疇に入っているかもしれないしね。
「製薬会社のやり方は汚い」とか思うかもしれないが一つの
薬の開発に100億円近く使って、結局薬にならなかったってことも
あるほどハイリスクだから日本の製薬会社も慎重にならざるを得ない。
それでも薬の開発を行うのはハイリターンだから。市場に出れば
開発費の数倍、数十倍の利益に繋がるから。
23名前をあたえないでください:2010/05/24(月) 00:12:48 ID:XpWk+rMb
タミフルジャンプは起きないのか?
24名前をあたえないでください:2010/05/24(月) 00:21:35 ID:HWcfhfZ7
>>22
別に製造コストが10分の1になったからって
値段を10分の1にしなくちゃいけないわけじゃないじゃん
25名前をあたえないでください:2010/05/24(月) 00:33:15 ID:Bj83j7Mm
>>24
それは確かにそう。書き方が悪かったな。
製造費用が10分の1になることにより得られると予想される
増収益と開発に掛かる費用を天秤に掛けるとメリットが
ほとんど無いか、逆にマイナスになる可能性があるのだろう。
26名前をあたえないでください:2010/05/24(月) 02:42:14 ID:yVRGMbDq
タミフルが特許切れになって、ジェネリックが出る時に役立つんだろ。w
27名前をあたえないでください:2010/05/24(月) 02:47:30 ID:0Hmir26t
薬学は特許は超重要だからな
特許=専売できるから設備投資に入れるわけだから
28名前をあたえないでください
>>26
儲けは少ないが膨大な開発費のリスクとらなくていいのがジェネリックの
メリット。こんな海のものとも山のものともわからんものに開発費かけて
たらトントンどころか大赤字だよ。