大阪地検特捜部は20日、弁護士資格がないのに過払い金返還請求訴訟を請け負ったとして、
弁護士法違反(非弁活動)の疑いで、元裁判所職員の飯坂忠久容疑者(43)=大阪府富田林市=を逮捕した。
逮捕容疑は2007年7月〜08年11月、
多重債務を抱えた知人5人から過払い金返還請求権を譲渡されたように装い、
報酬を得る目的で5回にわたり、消費者金融業者を相手に計約830万円の返還請求訴訟を大阪地裁などに起こした疑い。
捜査関係者によると、「間違いありません」と容疑を認めている。
飯坂容疑者は知人に金を貸し付けたように見せ掛ける公正証書を作成し、
返還請求権の譲渡に正当な理由があるように仮装。
裁判で回収した過払い金の大半は、自身が経営する大阪市内の旅行会社の運転資金に充てていたとみられる。
大阪地裁によると、飯坂容疑者は1985年から92年まで大阪簡裁などに勤務していた。
昨年5月、訴訟を起こされた消費者金融業者が告発していた。
ソース 秋田魁新報 2010/05/20 17:28
http://www.sakigake.jp/p/news/national.jsp?nid=2010052001000194