宮崎県で家畜伝染病の口蹄疫[こうていえき]が多発・長期化している問題で、熊本県は10日午前、
蒲島郁夫知事を本部長とする防疫対策本部を設置した。宮崎で最初の感染疑い例が出た4月20日に
立ち上げた対策会議(議長・廣田大作農林水産部長)から対応レベル最高段階への引き上げ。
県内発生と同等の知事トップ対応で、消毒を中心とする県内の防疫体制をさらに強化する。
この日、蒲島知事は、各部長や地域振興局長を集めた会議で「宮崎の状況は厳しさを増している。
熊本には口蹄疫を絶対入れない覚悟で徹底した防疫体制をとる」と強調。各地域振興局には、市町村や
農業団体と連携した防疫強化を求めた。
県内では、人吉球磨地域を中心に宮崎県境の幹線道路9カ所に県と人吉市が車両消毒ポイントを設置。
県は今後、市町村などが独自に設置する場合の支援や、畜産農家の周辺地域も含めた消毒強化に取り組む。
県民向けには、口蹄疫に関する情報提供や道路消毒への理解促進も強化する。
宮崎県では9日現在、感染疑いの家畜が出た農家や施設が56カ所、牛や豚の処分対象は約6万4千匹に上っている。
(蔵原博康)
ソース:
http://kumanichi.com/news/local/main/20100510015.shtml