前原誠司国土交通相が8日、本県を訪れ、旅行大手エイチ・アイ・エスが経営を引き継いだ
ハウステンボス(HTB、佐世保市)を視察。「観光客を外国から呼ぶ原動力になってほしい」と期待を述べた。
長崎市の端島(通称・軍艦島)も訪れ「産業遺産として大変価値が高い」と感想を語った。
HTBは、国交省所管の観光庁が進める海外からの観光客誘致に関連し「中国などに紹介したい」などとして視察。
澤田秀雄HTB社長の案内で運河を巡る旅客ソーラーシップに乗船、園内の一部を散策した。
終了後、報道陣に「地域活性化の成功例」と評価。HTBが、現在法律で認められていない
カジノの開設を模索していることについて「(合法化に)賛否両論あり、国会でしっかり議論したい」と述べた。
佐世保市の朝長則男市長は視察に先立ち前原氏と面談。カジノ合法化や、佐世保港など全国の重要港湾の
半数超で国直轄整備を廃止するため、国交省が進めている重点港湾(仮称)選定で善処を要望した。
端島は「かねてから見たいと念願していた」(前原氏)として視察。長崎市によると中村法道知事らが同行し、
観光客が立ち入れない区域も見学した。終了後「多くの人に見てもらいたい。
どういう施策が政府としてできるか考えていきたい」との考えを示した。
澤田社長(右端)の案内でハウステンボスを視察する前原国土交通相(中央)=佐世保市
http://www.nagasaki-np.co.jp/kiji/20100509/01.jpg 長崎新聞 2010年5月9日
http://www.nagasaki-np.co.jp/kiji/20100509/01.shtml