東京地裁で19日に開かれた裁判員裁判の初公判で、
弁護側が証拠採用に同意していない供述調書の一部を、
検察側が誤って読み上げる一幕があった。
裁判長は同意していない部分について証拠排除とした。
読み間違いがあったのは、東京都内の病院で昨年7月、
自殺未遂で意識不明となり入院中だった息子=当時(40)=を刺殺したとして
殺人罪に問われた無職、和田京子被告(67)の初公判。
検察側が証拠として息子の妻の供述調書を読み上げたが、
息子の経済状況に関することで弁護側が同意していない部分が含まれていた。
弁護側の指摘で間違いが発覚。裁判長は証拠排除とすることを決め、
法廷で裁判員に「さきほど読み上げた部分は証拠ではありませんでした」と説明した。
東京地検によると、初公判を担当した検察官は、3人全員が今月異動してきたばかり。
法廷で読み上げた調書は前任者が作成していた。
東京地検は「事務的なミスだと思われるが誠に遺憾。今後、原因を究明し、再発防止に努めたい」としている。
ソース MSN産経 2010.4.19 20:45
http://sankei.jp.msn.com/affairs/trial/100419/trl1004192045002-n1.htm