【住まい】下宿今昔物語

このエントリーをはてなブックマークに追加
1OH!! グレートセントーラルー!!(第六期卒業生)φ ★
 〜ヨミダス歴史館より

 春からは親元を離れ、一人暮らしで大学生活を始める人も多いだろう。最近、安全面などで「寮」の存在が
見直されているというが、下宿という存在は昔から様々なドラマを生み出す舞台になっているようで……。

 「下宿」「大学生」で検索してみると、もっとも古い記事は1885年2月17日付。「住居に困る東京大学生に
下宿を提供/東京・神田」というものだ。明治時代のこととて、住宅事情もあまりよくなかったのだろう。

 こういう「下宿不足」を解消しようと、様々な団体が乗り出した。「府下の基督教徒中にて今度神田錦町近辺へ
宏大なる数軒の下宿屋を新築し品行方正なる学生の止宿に供せんとの目論見ある由」(1892年4月17日付別刷)
など。明治時代には、一般家庭で学生を下宿させる、いわゆる「素人下宿」も少なくなかったが、「中には客の
衣類や品物を質入して迷惑を掛けた者も少く無い」(1908年4月25日付朝刊)と、下宿の“質”にも問題が
あったようだ。

 下宿代が高いか安いか、サービスがいいかどうかという問題は、昔から学生の(つまり親の)頭痛の種だった
ようで、1922年10月7日付朝刊には「いよいよ今日芝公園で下宿屋、洋服屋征伐の大会 都下各大学生が
結束して」という物騒な記事がある。さらに1940年5月2日付の紙面では「学生を襲う下宿難 東大、業者と懇談
 “物価嵐”に親心示して」という記事を見つけた。「本郷辺りで四畳半朝夕二食付き二十二、三円の下宿料が
現在では三十五円から三十七、八円にまで引上げられてゐる」と紹介しているが、実に50パーセント近く値上げ
である。これに何故か警察が乗り出して、帝大(東大)学生課と組合業者の懇談を斡旋することになった、
というのが記事の内容。

◆消え行く大学寮
 自宅外で暮らす大学生の居住形態は、(1)民間のアパート・マンション(2)下宿(3)民間・大学運営の寮――
というところだろうか。今は(1)が全盛期で、(2)は絶滅寸前。民間の寮に関しては後で述べるが、バンカラ気風を
今に伝える大学寮も、その数を減らしている。

 特に昭和末期から平成にかけては、大学寮の廃止が相次いだ。戦前から続く寮の老朽化などで運営が
厳しくなってきたためだが、やはりOBには一抹の寂しい思いもあるようだ。1997年3月15日付夕刊に掲載された、
学習院大の「昭和寮」閉鎖の記事から。「新寮生はまず、先輩から伝統の寮歌の特訓を受けるが、楽譜なしに
歌い継がれたため、メロディーは時代とともに変わっている」というエピソードは、いかにもおおらかだった時代の
面影を今に伝えている。

http://www.yomiuri.co.jp/homeguide/news/20100409-OYT8T00596.htm
読売新聞(http://www.yomiuri.co.jp/index.htm)2010年4月10日

>>2に続きます
2OH!! グレートセントーラルー!!(第六期卒業生)φ ★:2010/04/14(水) 10:41:22 ID:???
>>1の続き

 一方、寮の廃止を巡って争いが生じるケースもある。記憶に新しいのは、やはり97年の東大「駒場寮」
廃止問題。大学側が96年に「廃寮宣言」を出したのに、住んでいた学生たちが“居座り”。この問題は、
国が建物の明け渡しを求める仮処分を東京地裁に申請するまでの騒ぎになった。

 裁判は、明け渡しを命じる判決が出て、2001年8月22日には東京地裁が強制執行を行い、駒場寮は
旧制一高時代からの歴史に幕を下ろした。長年の伝統が、こういうトラブルで幕を下ろすことになったのは、
寂しい限りである。

◆平成の「寮」ブーム
 最近話題なのは、昔ながらの賄い付き寮の“復権”。「安全」と「安心」を求める風潮が強まる中でのブームだ。
「学生寮などの運営会社『毎日コムネット』(東京)によると、管理人常駐の民間学生寮は全国に約600棟
(約4万5000室)あり、首都圏の4都県に約340棟(約2万5000室)が集中。食事付きのタイプは
6割を超える」(2010年1月9日付夕刊)。特に女子寮の防犯態勢は盤石で、「玄関、駐輪場など4か所の
防犯カメラの映像がパソコンに映し出され、中村律子館長(59)夫婦が午前7時から、門限の午後11時まで
目を光らせる。カメラは24時間監視で、玄関は当然オートロック。男性は肉親でもロビーまでしか入れない」
「有刺鉄線や赤外線センサー、さらには盗聴・盗撮検知器による調査や指紋認証システムを取り入れるところも
出始めた」ほど。

 昔のようなうるさい上下関係がなく、食事の心配もいらず、防犯面でも安心――これなら人気が出るのも
理解できる。「寮」とはいっても、一昔前のイメージからは程遠くなっているようだ。ちなみに「寮クンなら安心」
という見出しは、あの若きゴルフ賞金王の名前に引っかけたものだろう。確かに2009年の「遼」クンは見ていて
安心できる強さだったが……新聞というのは時々、こういう駄洒落っぽい見出しをつけてしまうものだ。
どうぞ、ご容赦下さい。

http://www.yomiuri.co.jp/homeguide/news/20100409-OYT8T00596.htm
読売新聞(http://www.yomiuri.co.jp/index.htm)2010年4月10日
3名前をあたえないでください:2010/04/14(水) 10:46:24 ID:+6pFLC+p
記事のシメが酷過ぎる件
4名前をあたえないでください:2010/04/14(水) 10:59:58 ID:3XCA9DDZ
「下宿」と聞いて あらぬ方向に考えが向かうのはロマンポルノ世代
5名前をあたえないでください:2010/04/14(水) 11:44:41 ID:skadpPhr
♪ 窓に腰掛けあのひとは〜 暮れてゆく空見つめつつ〜 ♪
6名前をあたえないでください:2010/04/14(水) 13:55:33 ID:JpbAsm30
わが良き友よ
7名前をあたえないでください
未亡人下宿